こんにちは、そたかです。
今回は、「子どもは知らないうちに大きくなって、冒険を繰り返していくんだなぁ」と思ったお話です。
一昔前の子育てでは、子どもを支配することが当たり前とされていました。どういうことかというと、子どもの主体性や感情を抑え、大人(親)の価値観やルールを一方的に押しつけるのが当たり前だったということです。
例えば、以下のような例は支配の子育てとしてよくあるパターンかなと思います。
- 「親の言うことは絶対」と教える
- 進路や習い事を親が決める
- 常に監視し、自由を与えない
- 「他人にどう思われるか」を基準にする
- 「親のために頑張る」ことを求める
「そんなことしてるわけないじゃん!」と思う方もいるのではないでしょうか。
しかし、昭和世代に育てられている私たちが、「絶対こんなことを考えてない」ということはないんじゃないかなというのが、私の子育てしている実感です。

私が苦しめられてきた思考で「ちゃんとしなきゃ」というものがあります。この”ちゃんと”って人によりますよね。
でも私は、親の思う”ちゃんと”が私の”ちゃんと”になってしまい、自分の価値観と違うことに気づかず、自己肯定感が下がるなんてこともありましたね。
もちろん躾としてや危険性を考えると、教えた方が良いことはたくさんあります。
要は、「やり過ぎてはいけませんよ。子どもの主体性や感情を大切にしましょうね」ということなのです。ここから外れたわがままになる部分や、命の危険があるものはもちろん静止しなくてはいけませんよね。
この判断を上手にできるようにして、自分のライフデザインや子ども自身のライフデザインする力を育てていきましょう!
我が家の話
我が家の長男は今、9歳。小学校4年生です。
この世代は、年少さんの2月にコロナ禍を経験し、行事なども全てストップ。先生たちやお友達と関わる機会も減りました。
緊急事態宣言などの時は、もちろんお友達と遊ぶなんてできません。コロナが落ち着いた後も、幼稚園以外でお友達を遊ぶということはありませんでした。そして、その環境で慣れてしまっているため、小学校に入っても放課後に遊びにいくなんていう事はなく育ってしまったのです。
もちろん、他の子で外で遊んでいる子などもいます。「放課後にお友達と約束したりしないの?」と聞いても、興味がなさそうでした。そんなもんかなぁと思っていたのですが…
先日、「宿題終わったら友達と野球やりに行ってもいい?」と長男から言われ、思わず嬉しくなりました。「17時30分までね〜」と言ったら、「もっとやりたくなったらどうしたらいいの?」と。そんなことまで予想して、出かける前に声かけられるようになったと思うと、母ちゃん感激です!
初めての友達との約束に対して、きちんと自分で準備し、時間のことも考え、母に心配させないようにする。この配慮をするなんて素晴らしいですよね!
この出来事をきっかけに、彼はまた成長したのではないかなと思います。
こういう時に、相手のお母さんの連絡先がわからないからダメとか、相手の子を知らないからダメとか、ダメな理由を見つけるのは簡単ですが、本人の冒険を快く送り出せる母になりたいものです。
ちなみにここにはいくつかステップがあったと思っています。
- 去年から野球のクラブチームに入り、休日も親と離れる時間を持ったこと
- 自転車で15分ほどのグラウンドへ、最初は親と行っていたが徐々に1人で行くようになったこと
- 野球を楽しいと感じるようになったこと
- 小学校に野球をやっている子が他にもいて、違うチームながら仲良くなれたこと
そして、このステップ全てが本人が望んでやったことであることも大きいなと思います。
この中で私が「やりなさい」と言ったものは、ひとつもありません。本人が野球でアイデンティティを確立したことが大きいなと思います。野球をやることは彼の冒険とし、私はたまに試合観戦に行くだけです。
今年の夏は合宿にも参加します。
こういう成長を喜び、楽しめる親になりたいですね。